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Trio Nouveau  曲目辞典

普段Trio Nouveauが演奏している曲の数々をご紹介する心温まるコーナーです。(全作曲&解説:清水武志)

1. Cool Guy
日本の漢字の入れ墨に憧れた外国人の青年が来日して念願の入れ墨を入れる際、彫師の師匠に「俺はCoolGuyだからCoolGuyを漢字で入れてくれ」と英語で言ったところ師匠に英語が上手く通じず直訳した師匠が若者に“冷奴”と彫ったという旧くから僕と親交の深いジャズベーシスト福呂一也氏のMC笑いネタがタイトル。

福呂氏に感謝を込めて。(笑)

2. Why Not?
大阪人のとても大切なツッコミ口癖「なんでやねん」そのまま。

3. You Gone Away
用事しに近所に原付で出かけ酔っぱらい運転の車に殺された友人への曲。とても人懐っこく誰からも好かれた奴で僕はレコーディング、奴は学会(優秀な学者だった)で同じ日に上京してた時浅草の安寿司屋で呑んだのが最後と成った。悲しいのもだけどなんであんないい奴が酔っぱらい運転の糞おっさんに殺されなならんかと思うと悔しくって腹が立ってってそんな曲。深いバラード。

4. Bagus
語源はインドネシア語で「良い」を意味する言葉。けど曲名はその昔大阪の藤井寺に在ったライブハウス『Bagus』を懐かしんでつけたもの。20代前半僕は毎週土曜日このBagusで演奏していた。癖のあるマスターと美人のママが居た。未だ自分に自信が無かった20代の頃は非常に居心地が悪かった。30代に入って自分の中で何か吹っ切れて自信も出だすとパラダイスに変わった。30代前半はここでピアノ教室もやってた。実は曲だけだいぶ前に出来て名無しだったのだけど。飲み屋を探そうと独り藤井寺のアーケドを歩いてると閉ざされたBagusの前に出てその途端当時の記憶が蘇ると同時にこの曲とBagusが結びつき目出たく(もないか?)命名されたもの。

5. King Of Children
子供の頃は大人は無条件に偉いと思ってて人には子供と大人の二種類居ると思ってた。50を過ぎた今、子供の頃と何も変わって無い自分が居る。そら子供の頃とは違って社会的には多少の責任も背負ってるのだろうけど、自分の中では模型屋は無線機屋やホームセンターに、模型飛行機は2CV(車)に姿を変えたものの自分自身何も変わっていない。子供の頃伝記物読まされて感想文書いたりもさせられたけど周りを見回して「尊敬出来る大人なんて実際そう居ない」と思ってたところカナダのユーコン川にカヌー旅をしに行ったとき出会ったカヌーイストで作家の野田知祐さんに大きな衝撃を受けた。そんな野田さんを素晴らしいと思ったのは大人なんだけど子供だから。いつだったか野田さん宅に御邪魔した時、ラジコン飛行機(トイラジコン)に夢中の僕を書斎から見た野田さんが「タケちゃんは子供だなあ」と言ってくれた事があった。そんな子供な野田さんに子供と認められた僕をその場に居た皆がKing Of Childrenと言ってくれたのだけど僕はやはりKing Of Childrenは野田さんだと思うので今回野田さんに捧げようとこの曲King Of Childrenを作曲した。

6. Mon Ami
“私の友達”を意味するフランス語。フランスには縁が無かった僕だがフランス人ギタリストのトールドミニク氏との出会いが僕を大きくフランスに近づけた。惜しくも彼は若くして他界したためそんなに長く一緒に演奏する事が無かった。しかしその後彼の軌跡を探しに彼の友人のドラマー訪ねてパリに行ってトールが仲間と練習していた地下スタジオにも行った。その頃縁あってフランスのシトロエン2CVって車に出会って乗り出しまた2CVを通じて友達の輪が広がった。2CVの兄弟車にamiと言うのが在ってamiが“お友達“という意味である事も知った。そんなで今ではパリにも数人お友達が居る。この曲はトールをはじめ2CVで出会ったお友達を含む今まで出会ったそして未だ見ぬ友をも含む総てのお友達への想いを込めた曲。

7. Gentle Wind
アルバム『Mon Ami』を作るにあたり部屋でエレピを弾いて遊んでいたらたまたま出来た曲。今まであまり思いつかなかったコード進行で兎に角書き上げたときの達成感が凄かった。それで一息ついた時窓から優しい4月の風が入って来て何とも言えない気持ちでキュン(死語か?)となった。そこからGentle Wind(優しい風)と名付けた。清水興さんにメロディーをユニゾンで弾いてもらって尚一層メロディアスに成った。(いやほんま)

8. Rug Time
僕のもう一つのバンドE.D.F.のエンディングテーマ曲でもあるこの曲、実は夕暮れの中神戸に向かう(西向き)車の中で運転中に頭の中でメロディーが鳴り出した。運転中で採譜できないのでリズム譜を乱暴に書いてその上にミとかドとか音程を文字でメモする形で書き留めた。その時はサンバで頭中を鳴り巡ってたもののバンドに持って行くと胸キュンフォークソングに姿を変えた。Rag TimeではなくRug Timeなのは大阪のジャズバーRug Timeの創立者の(故)仲さんと店の名前の由来について話してた時あまりにその話が素敵だったから店の名前をそのまま付けさせてもらった。Rug TimeとはRug(敷物)の意味で「敷物の上に皆が座ったり寝たり寛いでるようなそんな“無骨な時間”を作れる店にしたい」との願いからのネーミングらしい。だから僕もこの曲演奏して聴いてくださってる皆さんとそんな無骨な時間が持てれば良いなあと思っての曲。

9. Five Groove

皆でセッション出来ればと作曲したとてもシンプルなコード進行のスローブルース。タイトルのFiveはこの曲が5拍子だから。けど闇雲に変拍子にチャレンジした物ではなく聴いて下さるお客様に少しでも長くこの曲を楽しんで貰いたいから4拍子に1拍子サービスしたとの言い訳は有名。

10. Key Note(紀伊の音)

昔和歌山に4年半暮らした頃の曲。コンテンポラリーな曲相に相応しく鍵に成る曲と感じてKey Noteと名付けたらそれが漢字表記で“紀伊の音”に成る事が発覚!! 曲が出来た地が和歌山である事等不思議な運命を感じて病まないいや止まない曲。

11. You're The One

1995年にボーカリストの新井雅代さんと作ったアルバム『From Me To You』用に当時作曲したもの。歌詞は新井雅代さんによるもの(僕は歌えない)。とってもメローでキュンと成るラブバラード。大好き!!

12. Seven Happy

Five Grooveみたいですがこっちは明るく楽しい7拍子のボサノバ。タイトルは僕が大阪市生野区に14年暮らした頃にお世話になった韓国料理『七幅』の店名を無理矢理英語にしたもの。同店は兎に角何を食べても美味しかった。もう一つの僕のバンドE.D.F.(http://edfonline.net/)の桃谷でのライブ打ち上げはここだったし皆で行くと兎に角安かった。漫画美味しんぼの大阪対決の回にも出て来るしいつぞやは僕が行くと僕の座ったその席で今の今まで女優の原田知世さんが食べて居られたため勝手に間接原田知世さんを噛み締めた思い出も。とは言え七幅はもうとっくに閉店されこの曲で偲ぶのみと成ってしまいました。7拍子なのは店名が七幅なのと聴いて下さるお客様に少しでも長くこの曲を楽しんで貰いたいから4拍子に3拍子サービスしたとの言い訳はもおええか。

13. Good Distance

2020年、Covid-19により自粛という言葉の元丸2ヶ月ライブ活動が出来なく成った。そんな時お家で出来た自粛ジャズブルース。時節柄相応しいタイトルを付けてみました。

14. Distância triste  (Sad Distance)

上記Good Distance同様自粛期間中に仕上げた自粛ボサノバ。今も好きだけど昔アントニオ•カルロス•ジョビン聴きまくってた時代があって実はこういう曲も作ります。ストリングスオーケストラが絶対似合う(そんなもん入ってないけど)切なくも美しい曲。自粛期間中DistanceシリーズなのかMarty Braceyさんが曲目をSad Distanceと名付けてくれた。

15. Barbra 

アメリカ人の友人Barbra が国に帰る直前友達が集まってお別れパーティーをしたのだけどこの曲はそのパーティーに向かう車の中で運転しながら出来た曲。ジャージー且つポップでお洒落なバラード。

16. Ghost Wall

18歳の頃アマチュフュージョンバンド『Love Play』にキーボードで参加してた頃にバンドで出た京都のライブハウスがGhost Wall。E.D.F.でも演奏してるから曲は多分90年代の作曲だと思います。最近はあまり弾かなく成ったフェンダーローズがよく似合うファンキーでモダンな曲。

17. Little One

明るく可愛らしい局長のいや曲調のカリプソナンバー。フェンダーローズ用に作ったけどそんな物今の時代見当たらんので生ピで演奏する事が多い。実はフェンダーローズを持ってはいるけど今の時代運べる車を持ってない(愛車は2CV)ので生ピで演奏する事が多いが時々はローズの運搬を諦めて良く似たコロンビアのエレピアンEP-61で演奏する事もあるが思い切ってフェンダーローズの日もある。何や解らんがLittle Oneを想っての曲。(と言われている)

 

18. Para Cha

明るい曲調のサンバ。曲名の由来は障害者スポーツのパラマウント•チャレンジに由来する。年に何度か障害者カヌーのキャンプに参加する機会があるためキャンプファイヤーの時ギター弾いて皆で楽しく歌える曲をと思って作ったけど凝り過ぎてサンバの洒落た奴に成ってしまってついでにコード進行も素人がギターで弾けない凝ったサウンドに成ったのでキャンプファイイヤーは諦めて正式にライブ曲にしたもの。CDではぼく清水武志とサックスの武井努とのDuo『たけタケ』で聞く事が出来るけどこれからはTrio Nouveauでも聴けます。

=to be continued=

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